ウラ指導さんの「木造耐火建築(新築店舗)の設計事例公開セミナー」に行ってきました。講師はochaさん。
学科、製図試験中は「勉強せねば」と思い、泣く泣く参加を見送っていたものもありますが、やはりウラ指導さんのセミナーはスゴイ。余すところなくノウハウを公開していただき、とっても良い刺激をいただきました。
木造耐火建築って、でかい木造ドームとか超特殊な例だと思ってましたが、40坪程度の規模での活用例。ぐっと身近に感じられました。
【木造耐火建築 採用理由】
・防火地域内(商業地域)で100㎡以上の土地有効活用
・駐車場も考えられるが商店街の一角であるため、店舗を作りたい
・プレハブ等も考えられるが、大型重機が入らない土地(当然、S造も困難)
・震災で型枠大工さんが不足しているため、RC造が困難
・地盤があまり良くないが杭コストはかけたくない
⇒木造、大工さんで建設可能な「木造耐火建築」を採用
木造耐火建築の適合ルートAによる認定仕様、日本木造住宅産業協会(木住協)の耐火構造を活用し、確認申請、施工・監理の際の注意点(目地や接合方法)など、工事写真含めた講義でした。
「木でRCを作る感覚でした」とochaさんが講義中、おっしゃっていました。写真を見ると、スパンをとばしていたこともあり、まさに木の塊!木の塊なんだけれど、人力で施工可能(木フレームは3人がかりで施工)。
木造耐火建築のほかに、J-耐震開口フレームを採用し、木造で5.5mという大スパンを実現。屋根は積雪や設備機器設置のため、シート防水で30分耐火を満たす認定仕様とし、陸屋根。
myuさんが「開口部制限はないのか?」と質問されてました。開口部制限なし!!木三共にすると、開口面積制限があるんですが、耐火建築物としているため、開口部制限ない。すばらしい。※トップライトは要確認(下記ochaさんコメント参照。可能とのご回答いただきました)
私は6~7年前、都内で共同住宅を設計しました。東京都安全条例により耐火建築物となる建物規模です。工務店からいただいた仕事で、木造を希望されていましたが、規模を縮小して木造で行くか、容積を最大限とれるRC造で行くか、どちらにしますか?という判断を仰いだ経験があります。そのときはRC造で建てましたが、今なら、木造耐火建築という選択肢もありうる。
とても有意義な講義でした。ありがとうございました。
(その後の、気づけば講義の倍以上もの時間を費やした宴。こちらもとっても有意義で楽しかったです!)
【追記】
ochaさんから直々にコメントいただきました!感動です!
下記コメントも、ochaさんのブログも試験のみならず業務としても有用な情報を発信されています。カエルも現在まで読者暦3年ほど。お世話になってます!
【追記】
ochaさんから直々にコメントいただきました!感動です!
下記コメントも、ochaさんのブログも試験のみならず業務としても有用な情報を発信されています。カエルも現在まで読者暦3年ほど。お世話になってます!